2013年6月5日水曜日

とまとさんとはなしたこと。その4 〜本当にやりたいこと〜



さてさて、

前回のblogでは、とまとさんとトマトとの出会いから、

とまとさんが登山家の栗城さんと出会って刺激を受け、

会社を辞めようと決心するところまでを紹介しました。

今回は、今年の3月で会社を辞めたとまとさんが

今後どのようなことにチャレンジしていくかというお話に入っていきます。


とまとさんの公式HPはこちら→http://tomato-love.com/







本当にやりたいことってなんだっけ的な・・・?


(とまとさんとはなしたこと。その3からの続き・・・)


げん
じゃ、なんか、ずっとその25才くらいからモヤモヤしたものはあったけれども・・・?

とまとさん:
あったけれども・・・。

げん:
まぁ、とはいえ・・・?

とまとさん:
うん。

げん:
会社の中にいたけど、やっぱ栗城さんの話を聴いて、
本当にやりたいことってなんだっけ的な・・・?

とまとさん:
そうそうそう。

げん:
で、それをやらないと後悔するんじゃないのかなって思って・・・?

とまとさん:
そうですね。

げん:
で、辞めると言ってしまったと。

とまとさん:
辞めると・・・。
そうですね。講演会聞きに行ったのは、11月だったんですけど、
同じ月の間に面接をしていただいてですね、
僕は完全に退職してトマトの仕事をしますという旨伝えたということで。
そこから今約2年ですね。
なかなか引き継ぎだとか、まぁすぐ辞めますって言って簡単に辞められるような内容でもないんで。
そういうのもですね、含めまして、今に至ると。







なんていうかな、何が自分は好きですか?みたいなことを
ちょっと自分に聞いてみたら、トマトになりますと。



げん:
トマトさんはじゃあ、その、自分の中である程度将来、
トマトに関することでこれをやりたいんだっていうのが、あったっていうことなんですか?
トマトさんにとっての、夢というか、目標というか。

とまとさん:
正直な所、そこまでトマトが特別な存在ではなかったと思うんだけど、
なんていうかな、何が自分は好きですか?みたいなことを
ちょっと自分に聞いてみたら、トマトになりますと。

げん:
それはなんか、自分に問いかけるんですか?

とまとさん:
そうですね。自分でも目標を何にしようかっていうのは常に探してたんで。
その時考えてたのは、年代別のテーマがあってですね。
20代はなんでもやれ。なんでもやって目標を決める期間と。

げん:
はい。

とまとさん:
で、30代は決めたその目標の達成に向けて頑張りますと。
で、40代で、そのやってることに対しての結果がでますと。
で、50代は引き継ぎというか。
自分のやってきたことを、これからやる人のために、
伝えるっていうことなんですけれども。
で、そうなった場合にどうしようかなという時に、
自分がもし何か一つ選んでやるんだったら、トマトだなということで、うん。

げん:
ほう。

とまとさん:
ほんとにトマトが好きで好きでしょうがないから、
それを目標にしたっていうよりかは、
自分の目標を決めるんだったら、
どういうことをしたいかなっていうところで、
選ぶんならトマトかなと。
うん、そんな内容かなと。
・・・ですね。









トマトの魅力を色んな人に知ってもらってですね、
トマトを通じて楽しんでもらったり、幸せになってもらえたらなと。




げん:
今辞めるっていう決断をして、辞めるための準備もしてきて。
この後はどんなことをやっていくんですか?

とまとさん:
この後はですね、まずはトマトということでですね”トマト家”の仕事をするんですけれども。

げん:
トマトの家と書いて、トマト家(とまとか)?

とまとさん:
そうです、トマトに関係することをやりますと。
なんのためにやるのかっていう目的の部分はですね、
まぁそのトマトってすごい魅力的なものなので、
トマトの魅力を色んな人に知ってもらってですね、
トマトを通じて楽しんでもらったり、幸せになってもらえたらなと。
なんていうかな、僕は栗城さんからすごいいい影響を受けたんで、
栗城さんも自分のための登山というよりかは、
色んな人のためになったらいいなっていう目的があって、やってることなんで、
まぁそういう真似をしたいと。
で、栗城さんは登山をやりますけど、
僕はトマトの仕事をして、
色んな人に、いい刺激を与えることができるようになったらいいな、ということですね。
で、それをやるためには、
自分の場合だと、やはり、自分の好きなものというのがですね、トマトなんで、
トマトを使ってなにかをやりたいなと。

げん:
どんなことをこの後は具体的にやっていくんですか?
6月ぐらいから、どこかに行きますよね?

とまとさん:
そうです。6月ぐらいからトマト留学ということでトマトの勉強をすると。
で、将来考えているのは、いくつかあって。
一つはトマトの農家として、トマトを栽培します。
であとは、トマトの魅力を伝えるために、
実際消費者の人とか一般の人とかが、トマトを食べるだけではなくて、
トマトを栽培している様子を見たり、
生のトマトの果実以外の全体のきれいさだったり、
後は収穫だとか体験をできるような、トマトの体験型観光農園を作ると。
で、もう一つがそのトマトの魅力を伝えるための講演活動。
で、最後に、トマトに関することのまとめということでトマトの本を出します!ということが
今考えていることなんですけれども。
で、来年からトマトに関する仕事が本格的に始まってくるので、
まずはその前に会社を退職して本格的に忙しくなる前までの時間を有効に使おうということで、
トマトの勉強をしますと。

げん:
どこで勉強をするんですか?

とまとさん:
これはですね、もう世界回遊編ということでですね、色んなところを回るんですけれども。
このトマト留学というのは、
1年弱のプログラムで、そのうちの半分は南米のペルーのほうに。
で、ペルーはトマトの原産地なんで、
トマトの原種があるということで、
何も品種改良されていないトマトっていうのがいったいどういう環境で生育しているのかと。

げん:
なんかちょこっとその最初のときも聞いたのが、
今僕らが食べているトマトっていうのは、原種では全然ない?

とまとさん:
そう。原種ではなくて、原種をもとに、
それこそさっきいった品種改良をたくさんしてですね、
たぶんいま品種改良がスタートしてから、170年くらいたってるのかなと思うんですけど、
その長い時間をかけて今の大きい、食べてもおいしいトマトが出来ていると。

げん:
へー。

とまとさん:
まぁそのね、今のトマトっていうのも絶対どこかで遺伝子っていうのがあるので、
その遺伝子っていうのは、南米の方のトマトから来てますよ、ということで。

げん:
オリジナルの品種は。

とまとさん:
そう、オリジナル。ですんで、これからどんどん栽培とかもして行くんですけど、
絶対その元々の生育の仕方というか、
生育の環境というか、どういう風な環境で、どういう風な形で育っていくのかっていうのを知るのは
すごいいい材料になると思うんで。










原種のトマトっていうのが、今9種類あるって言われてるんだけど、
大体が標高の高いところにあるんで、山にいかないとまずない


げん:
ちょっと聞いたのが、そこでの生活が、ペルーの山奥だと。
で、今まで外国人なんか来たことが無いような、場所。
そんなとこで生活をしながら、どんな生活になるって予想してるんですか?
実際に行ったんですよね。どんなところなんですか?

とまとさん:
えー、まぁさっき話した通りで、山です。
なぜ山かっていうと、トマトっていうのは標高の高いところに
自生しているっていうのが特徴で、大体標高でいうと、
2千メーターから3千メーターのところが、よく分布しているところだと。
で、その原種のトマトっていうのが、今9種類あるって言われてるんだけど、
種類によっても違うんだけど、大体が標高の高いところにあるんで、
山にいかないとまずないということで、
山に行きます、と。 
で、今回予定してるのは、
大体標高3千メーターぐらいの村で、
その村の近くに山があるんですね、で、山の中には谷があって、その谷の中に、
原種のトマトが生育してるっていうのは、これ調査済みなんで。
そういう環境で調べるということで。
考えてるのは大体トマトって、種蒔いてから、果実が収穫できるのが、6ヶ月くらいなんで、
その間は、しっかり見たいなと。
でその、村の家なんかが空いてるっていう情報も頂いているので、
そこを貸してもらって実際住むと。
で、やることは毎日調査をするということで、
その気温がどうだとか、雨が降ったら雨がどうだとか、
まぁそれこそその日々トマトの生育の様子の仕方を記録するとか、土の成分を調べるとか、
農業的に一般的な調査をすると。
でさっき言った通りで、今回生活させて頂く予定の村って言うのが、
ペルーの中でも田舎の田舎の山の山の山の奥なんで、
ほんとにその現地の人ばかりでなかなか外国人は珍しがられると。
まぁその反面親切にしてくれるっていうところもあるんですけど、
やはり、僕ものその、親切にされっぱなしっでは恐縮だし、
それはちょっとバランスがあわないので、何かお礼をすると。
その方法として、外国人ならではのことをやるっていうことで、
ひとつは向こうは母国語がスペイン語なので、
自分が外国人なので、外国人と言えばということで英語を教えるということですね。

げん:
子供達に?

とまとさん:
そう、子供達に。
それともう一点が、向こうの人が知らない野菜の栽培の仕方だとかいうのを、
今までの仕事を通して分かってる所もあるんで、
そういうことを、なんていうかな、紹介するというか、
向こうの人に今までなかった野菜を栽培して、
自分たちで収穫して食べてもらえるようになるための講義というか、
そういうことをやるということで、
ギブアンドテイクの関係でやっていきたいなと。






げん:
で、トマト留学を半年ぐらいして、その後は・・・?

とまとさん:
あ、トマト留学は大体1年ちょっと切るぐらいなので、
半年はペルーで、残りは、中米のメキシコとか、
あと後半のメインはヨーロッパの方なんですけれども、
ヨーロッパって言うのはですね、
トマトを食べるっていう方の文化が非常に進んでいるっていうことで、
そこらへんのところを、
実際自分の生活を通しながら、
トマト料理を食べ、トマトを作る人の話を聴き、どういう風に加工されているのかとか、品種も全然違うので、
そういったあたりのことを調べると。
で、最後にヨーロッパの中でもオランダが世界的にも農業の先進国で、
トマトの栽培技術も進んでいるので、そういうのを勉強して帰ってきたいなと。








写真撮影:楊さん

https://www.facebook.com/jolan.yang.1



つづく





前回までのはなしはコチラから

とまとさんとはなしたこと。その1〜出会いと仕事〜

とまとさんとはなしたこと。その2〜飛行機の整備士〜

とまとさんとはなしたこと。その3〜トマトとの出会い〜


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